山幸彦2007 Aug/Sep
多度山 イワカガミ (H16.4.11) 多度山 アセビ (H16.3.28) 多度山ササユリ(H17.6.19) 山行記録 2006年(H18)の山歩き 養老 笙ヶ岳・・・H18.1.4 多度山々行 2005年(H17)の山歩き 伊吹山・・・・・・H17.5.15 孫太尾根・・・・H17.2.20 多度山々行 |
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先ずはカップ酒、ウィンナーを焼き、さんまと鰯の蒲焼缶。次にビール。そしてバターをしいて餅を焼く、こんがり焼きの餅が絶品。 最後の酒 焼酎の水割り、変音子さんに かつサンドとおはぎをいただく。これも美味い。デザートはみかん。酒も無くなりお開き。 気温が急に下がってきたのか寒い。さぁ歩いて体を暖めよう、13:40出発。 踏み跡の両側の樹林帯の中は赤や白の毒々しいきのこがあちこちに。栗茸に似た物も、これは食べられるかも・・・。 道が大きく右に曲がるところを真っ直ぐに行くと鉄塔30号の台地に、おぉ ここもいい所だ。多度山の向こうには木曽三川、伊勢湾。 そして右手に目を遣ると藤原から竜ヶ岳へと鈴鹿の山並み。残念ながら 雨雲で釈迦以南は見えない。天気のいい日にまた来よう。 樹林帯の中の道を黙々と、多度大社・多度山上公園の分岐点、相場旗振り跡地への分岐を経て進路を右の道に。 だらだら道を歩いて15:35多度大社大駐車場の裏手にでる。田んぼの畦道には赤や白の曼珠沙華、そしてコスモス。
2時間余りの大休憩。せめてもの歩きで藤原展望丘へ13:05出発。藤原山荘前には5,6人の山人が休憩中。 13:55藤原展望丘。雲が出て来 遠望も効かない。ここでもアキアカネが乱舞。 みかんを食べながらしばし休憩。
1時間余りの休憩時間に出会ったのはこの1人だけだった。 (おヒル様への献血の跡が3ヶ所も・・・、血液さらさらになっているはずだから たまには献血もいいか。にっくきおヒル様も 同じ血を分けた仲?に)
帰りは阿下喜温泉「あじさいの里」に寄って 湯ったり気分。冷たくなった体になんと心地の良いことか・・・
コグルミ谷の節黒仙翁を撮ろうとして登山口傍に車を停める。撮影後いざ出発しようとしたところ、キーが無いのに気付く。 Oh, my God !! である。 この車にはスペアキーが無いのである。1個既に紛失、携帯もないしJAFにも頼めない。 何処で紛失? Oh ポケットに穴が !! 歩いたところを何度も何度も探す・・・、えぇい 走行中の車を停めて携帯で連絡を頼もうか? もう一度探そう、草むらを入念に探す・・・、ヒルも居る。 ん、光物が。 木の根っこの草の下に・・・良かった良かった、2時間要した。 もう11時、どうしようか。ガスが出て何も見えないだろうし・・・、が結論は早かった。登るべし、だ。 お馬鹿な山屋である。 11:25鞍掛峠トンネル前を出発。こんな天気なのに車が3台停まっている。 何と、樹林帯から出ると薄日が射し始めた。風は南風だが湿ったガスを運んでくるが涼しいほどだ。県境尾根のトリカブトが咲き始め。 鈴北岳に立つと丸山はガスで見えないが日本庭園にはガスは無い、鈴ヶ岳は少しガスが掛かっている。 曙草は咲いているだろうか、カレンフェルト群の所へ急ぐ。が、つぼみが大きくなった程度で来週にはあの美しい姿が見れるだろう。 元池付近でも曙草を探したが全く見出せず。 そして先週見た雁金草を観賞、かなり咲いており、風もそれなりに強く 撮るのに一苦労。 きょうは暑くも無く、曙草を除いてはお花さん達には出会えたし、いつものように夕日のテラスでビールで乾杯しよう。 夕日のテラス、案の定 白いカーテンが降ろされ 何も見えない。吹き上げてくる風が寒いくらいだ。時折り薄日が射すと 暖を感じる。天狗の鼻が見え出したかなと思うとすぐにガスでシャット・・・。 凍らしておいた白桃缶と一緒に入れていた 水羊羹が冷たく 甘さも抑えられていて美味い、のである。 14:35出発、この頃からまたガスが濃くなり 鈴北岳では周りは何も見えなくなる。
この暑さにもめげず、登山口付近の駐車スペースには合計12,3台もの車が・・・、サプライズだ、小生もその仲間入り。 鞍掛峠トンネル前の登山口から。この暑さにヒルさんも堪えたのか 遭遇したのは1匹のみ。 峠に出てびっくり!! あれれ、お地蔵さんが真新しいお家に納まっているでは・・・、8月初めには無かったのに。 県境尾根のトリカブトは未だつぼみ、下山してくる山人とは7,8人程に出会う。 鈴北岳に上がると、おぉッ。 ピューッと鳴いたかと思うと鹿が2頭飛ぶように逃げていった。 日本庭園手前のカレンフェルト群にはトリカブトやシロヨメナが咲き始めたところだ。曙草はと探し回ったが無残にも茎の先っぽが かじられたのか黒くなっている。他に一株あったがまだまだ小さなつぼみ・・・。残念!! 次はカリガネソウを。 こちらはちょうど咲き始めたところだ。 可愛い花なのだが 匂いだけはいただけない。 さすがに鹿さんも近寄らないと見える。そういえばトリカブトも鹿の食害にはあっていない、毒があると承知の介なのだ。 やれやれ、きょうの目的の花に出会えたし、夕日のテラスでビールで祝杯とするか。 夕日のテラス、残念ながら白いもやがかかり、御在所や綿向山の山影がほんのり、薄っすらと見えるだけ。 保冷バッグからギンギンに冷えたビールをグイッ、実に美味い。つまみは冷奴にソーセージ、そしてかみさん手抜きの広島焼き。 飲んだり食べたりで腹いっぱい、これでは体重も減らない訳だ。メタボリックもだいぶ進行しつつ・・・ 1時間半ほどの大ブレイク、さぁ 帰ろう。 真の池からカレンフェルト群のある所へ移動していると 何やら向こうに動く物が・・・。なんと2,30頭もの鹿の大群だ !! 人間共が居なくなったと思って出てきたのだろう、今まで何処に隠れていたのだろうか? コグルミ谷入口に例年の如くフシグロセンノウが咲いていた。フラッシュをたいてパチリ。それにしても霊仙山の節黒仙翁は どうなったのだろう?
鬱蒼とした樹林帯の中に あの怪しげでいて高貴さを醸しだす朱色の花をと思い探し回ったが一輪も見出せなかった。 今年はどうしたことなのだろう?群生していた所の斜面が崩壊したが為に無いのは理解できるが 崩壊の起こりようの無い 所にも見当たらない。7月の雨が長かったことで咲くのが遅くなっているのであろうか?それだといいのだが・・・。 9:30漆ヶ滝付近で登山道整備中の西出商店のご主人(いつもご苦労様です、ありがとうございます)に出会い 花のことを 尋ねたが おかしいですね と云うことだった。 漆ヶ滝の上の小滝ではひんやりとした冷気が漂って気持ちがいい。 谷を右に曲がり 岩滝を登る。 最後の水汲み場でペットボトルを満タンに。流れに手をさらすと手が痛くなるほどに冷たい。 10:35井戸ヶ洞。ここから谷沿いにどんどん進めばよかったのだが 途中、掘割を覆うように木が倒れている。ここをちょっと 左手の斜面に上がって行ったのが間違い。獣道だった、歩いても歩いても藪の中。途中、避難小屋が見える箇所で だいぶ左手に回り込んだのが分かった。方向を変えて行くと道に、柏原道からの八合目の道標に出くわす。 11:10四丁横崖、井戸ヶ洞から20分足らずで来るのにかなり道草を喰ってしまった。この道に出ればあと少しだ。 急勾配の笹薮の中の道を歩き出すとまた汗が噴出す。御池岳方面も伊吹山方面も白い靄の中。 イブキトリカブトは未だ白いソラマメみたいなつぼみばかり、トリカブトも咲くのが遅いのか・・・? 避難小屋を過ぎ、経塚山の取り付きの辺りで・・・ あった!! フライング気味の紫色がいくつか咲いている。やれやれだ、 フシグロセンノウを見ることができなかったが 来た甲斐があったというもの。 経塚山には山人が一人、霊仙山へ向かって歩き出した。 途中 アケボノソウはどうかと探したがまだまだ小さな蕾のまま。 11:55霊仙山(1084m)。 さぁ ビールだ。琵琶湖も薄っすらとして眺望は効かないが 琵琶湖からの風が涼しく気持ちがいい。 ビールも溶けたばかり、 喉が痛いほどの冷たさで実に美味い。これだから山歩きは止められない。つまみはチーズに ソーセージ。 あぁー これでフシグロセンノウに出会えておれば何も言うことは無いのだが・・・ この時期 みなさんアルプスに行っているのだろう、きょう 出会った山人は二人のみ。
中山仙境入口の案内板を見て藪の中に入って行く。藪の中とは云うものの尾根に一筋の道が続く。 歩くに連れて この尾根道の両側は何処までも切り立っていて迷うことは無い。展望の効くところに 必ずといっていいくらいに 弘法大師の石像と ○○菩薩とか○○不動明王などの石像が2体安置されている。 国東半島は六郷満山、密教文化の栄えたところで 弘法大師が至る所に祭られてもおかしくは無い。この2体は同行二人を 表しているのだろうか? 毎年5月初めには この尾根道のちょっと広い場所でお接待があると云う。 結構アップダウンがあって 暑さの所為かなかなかしんどい。 2枚の平たい石を眼鏡橋のように力学的にがちっと組み合わせたかのような この尾根道の圧巻である 無明橋 に到着。 どう見てもセメント等で固めた物は無い。実に上手くできている。 ヒロちゃんはさささぁっと渡って行ったが 高所恐怖症の小生は歩けない・・・、橋の下を行く、情けなや。 この尾根道は両側が切り立っていて、千メートル級の尾根を歩いているようでさえある。この尾根道の最高点は316mで その場所を高城という。 此処から見る光景は素晴らしい。奥に竹田津中学校の校歌にも出てくる鷲ノ巣岳が見え、その手前の山並みは緑陰が 無ければ 米国の有名なグランドキャニオンに似てると言ってもおかしくないような山容である。 周防灘にはフェリーが白波を蹴って動いているのも見える。 残念なのは展望の効く所に木陰が無い。この炎天下、この酷暑の中でビールを飲もうといっても この切り立った 尾根道を歩く勇気が無い・・・。 素晴らしい尾根歩きができたが この後の夷谷温泉の湯も素晴らしかった !!
牧ノ戸行きのバスに乗り、鶴見岳付近では更に雨脚が強くなり城島高原辺りでは追い討ちを掛ける様にガスがでて・・・ この時期は さすがに九重登山は少ないのか 湯布院を過ぎるとバスは小生の一人旅に。 バスの運転手さんが言ったように 湯布院の盆地を過ぎるとガスもなくなり陽が射し始める。 九重の夢吊り橋の看板を見ながら、牧ノ戸峠には9:25着、ガスが出始めたが峠の前の駐車場はほぼ満杯だ。 やはり人気のある山なのだろう。 ここから登るのは30年振りか。やや、登山道が舗装されているではないか。 意外や 意外や、花も比較的多く、コバギボウシ、ウツボグサ、ママコナ、イヨフウロ、サイヨウシャジンなどが咲いている。 沓掛山を過ぎた辺りからガスが立ち込め始め、風も阿蘇の方から吹き出す。この風が涼しさを運んでくれ気持ちがいいほど。 ガスが濃くなり視界は5m程か。登山沿いの岩に黄色のペンキが印されて迷うことはないのだが一度迷ってしまう。 踏み跡沿いに進むと たぶん硫黄などのガス検知器だろう、そんな器具が設置された所に。その先は踏み跡が薄い。 すぐに引き返し、目を凝らしてみると黄色のペンキが左方向に下りている。 下っていくと久住別れの避難小屋。 ここで雨が降り出す。リュックにカバーを掛けるが、雨合羽は付けず。濡れたが左程寒くはない。 久住山頂への道にはロープが張られていて迷うことはない。 11:15久住山頂(1787m)。立柱の後ろに温度計が掛けられていて その温度は17度。寒くはないので雨の中、ビールを グイッ。牧ノ戸峠で買ってきた天然酵母造りのアンパン、これが美味い。 こんな雨やガスの中にもかかわらず子供を連れた家族や中高年の登山客が多い。 久住別れから北千里ヶ浜へ下り、すがもり越へ。雨は止まなかったがガスは晴れてき、正面に三俣山が姿を現す。 高校生の団体が上がってきた。 12:20すがもり避難小屋。雨宿り、孫を連れたおじいさんに夫婦、2人の男性パーティの先客が居た。持ってきたビールを 飲んでしまおう。三俣山に登りたかったが雨は止まず山頂にはガスが未だ掛かっている。寒くなってきた、13:30雨の中を 出発。左手に硫黄山が見える頃には雨も上がり、ガスも消えだす。残念、無念・・・の山歩きだった。 が、長者原登山口の温泉に浸かった後の生ビールが実に美味く、もう一杯と相成る。
昨夜は雨が降ったようで おヒルさんの猛攻撃を予想し 少ないだろうと思っていた滋賀県側から8:10登り始めたが、 早々に猛攻撃が始まる。ストックで潰したり、片方の足で潰したりと大忙し、夕日のテラスで再チェック、だいじょうV !! 天気予報では晴後曇、風もほとんど無いとの事だったが、最初から山頂部は見えない。鞍掛峠から県境尾根は 滋賀県側からの風は 蒸し暑い中 いい風 涼風だった。足元のオトギリソウを愛でながら、先を歩く親子、男性三人組を 追い越し 9:25鈴北岳に立つ。ガスに覆われ何も見えない。 夕日のテラスでの飲み会は諦めるか・・・。 日本庭園が少し見えるが せっかく来たのだから元池を見ていこう。 元池に来ると比較的明るくなり、空を見上げると北の空に青空が少し見える。 夕日のテラスへ。 樹林帯の中はバイケイソウの花の残滓が黒っぽく一面に、今年はバイケイソウの花が物凄く多いと聞いていたが 正に。 10:05夕日のテラス。天狗堂がガスの中に薄っすらと。 先ずはビールだ、この冷たいビールの喉越しの感覚が何とも素晴らしく、ビールが実に美味い。 冷奴やおにぎり、シャーベット状の黄桃缶がこれまた美味く、そよと吹く風が運んでくる涼がほんに心地いい。 天狗堂や遠くに竜ヶ岳が見えるようになり、振り向くと北の方の空は青空が広がり始めている。 11:25出発。池巡りをしながら帰ろう。ウリハダカエデ、サワグルミ、南池を見て真の池へ。すっかり青空が広がり、 鮮やかな緑の苔の絨毯が美しい。 蒸し暑い一日だったが 風が涼しくこれもまた良き山歩きかな。 家に戻ると・・・、この暑さは何だ!! きょうは35度を超える猛暑日だったらしい。 |